秋葉原通り魔事件の犠牲者の方々に、哀悼の意をささげたいと思います。
…私も思わず兄弟に連絡しました。両親も思わず連絡したそうです。
またこれでアニメ叩きが始まる気がします。
ここから先は主観も入りますので、一部の方は不快感をもたれるかもしれません。
前もってお詫びいたします。
本題に入るのも気が重いのですが、思ったんです。
「犯人は本当に二次元が好きだったのか?」
犯人は単に二次元に「逃げ込んだ」だけじゃないの?
もし誰かが二次元のキャラ好きだったとしましょう。それこそ
「〇〇は俺の嫁!!〇〇と結婚するぞおおおぉぉぉ!」
と叫ぶくらいに。…外では叫ばないでください。
あと生身の女性にそれ叫んだら多分全力で引かれるから全力で止めろ。
本当にそのキャラクターに深い愛情があるとしたら、それこそ人間の
奥さんに対するような感情を感じるのではないですか?
もし貴方が事件起こしたら、奥さんや家族はどう思われると思いますか?
深く悲しむでしょうし、ものすごく怒りの感情や、被害者に対して
大変申し訳ないという気持ちももたれるでしょう。
…2次元3次元問わず本当に好きな人がいたらそんなことしない。
神話の時代の話になります。有名な話なのでご存知の方も多いでしょうが。
その昔ギリシャのキプロスにピグマリオンという王がいました。
彼は3次元に絶望して(おい、いつの時代だ)あるとき自分の理想の
女性像を作りました。彼女の名はガラテア。
最初裸像として作成したのですが、そのうち
「…服着せないとかわいそうだろ俺。最低だな俺」
と思うようになりました。で、彼女に服を着せてあげました。
そのうち
「ご飯も用意してあげないとダメだろ常識的に考えて」
と思い、ご飯も一緒に食べたり話したりしました。
そして彼は願うようになりました
「ガラテアが人間になってくれたら…もっと幸せにしてあげられるのに…」
次第に彼は衰弱していくようになります。
彼は絶望し、遂に自分殺しを決意したそのとき、愛の女神アフロディーテが
「ちょっと待って!残されたガラテアはどうなるの!」
と止めに入りました。彼は自殺をやめることにしました。
アフロディーテは彼をかわいそうに思いました。これほど愛の重い深い
男性が、なんで自殺しなければならないのか。
そこでアフロディーテはガラテアを人間にしました。
二人は末永く幸せに過ごしたといいますが、一説によるとゼウスが奪った
とも言われています。奪うな。
ただ、その一方で途中で諦め、どーせ人形だろと思う人も多数います。
人形だと思う人はそりゃぞんざいに扱うことでしょう。
その昔、日本のとあるお姫様が好きな男性の像を作ったことがありました。
当然生身の本人は別にいるのです。最初はお姫様、男性像作って幸せでしたが
次第に気持ち悪くなり、最後は捨ててしまったそうです。
また、とある国の別の王は理想の女性像を作り上げましたが
「俺はピグマリオンとは違う!!」と言い放ったそうです。
…まぁ後者の方々が現実的かもしれませんけどさ、そこに愛はあるのかよ。
もっともね、それは生身の女性に対してもいえることで、生身の女性を
モノ扱いする例もありますよね。
(光源氏の紫の上や谷崎潤一郎の痴人の愛など。近年では監禁王子とか)
そっちの方にこそ愛はあるのかよ!
で、近年ではマスコミとかが「フィギュア萌え族」とか言い出して、
全て勝手に後者に分類してるんですけど…そうなんだろうか?
傍から見てては分かりませんが、どっちなのかは本人にしか分からない
心の問題でしょ?勝手にずけずけと人の心の中に入ってくるな!
さて、心の問題としてなんですが、人間って人間以外を愛せてしまう機構を
持っているのでしょうか?少なくとも性欲は抱くみたいですが。
…人間って言っても、昔は人間扱いされてなかったけど今は差別がなくなった
とかそういう意味ではなく、例えばロボット愛せるのかよ、とかそのレベル。
あるいは別種の動物愛せるのかと。
少なくとも人間、ペットなどに対する愛情は確実に存在していますよね。
で、面白いことなんですけど、動物同士でもそういう関係が存在している
ことも結構知られています。少なくとも犬と猫が親子みたいになったり
カラスと猫がじゃれあったりなんて話も見たりしました。
虎とライオンが愛し合って子供産んだり…うーーーん。ここまでくると
どうも人間に限らずそういう機構ってあるとしか思えない。
(全ての生物にってわけではないですが、少なくとも一部においては)
共生という関係があることは生物学においてよく知られていますが、
共生ってのもよく見ると寄生だったり、不利だったりすることがあるのです。
(ヤドカリとイソギンチャクは共生だと以前は考えられていましたが、
ヤドカリが空腹になるとイソギンチャク喰われるそうです…非常食か!)
の一方で本当の共生関係もあるようです。
ただ、それは全ての生物、全ての人間に言えることではないようです。
〇〇と共生?きめぇ!と思う人と、〇〇と共生サイコー!って人の間って
非常に深い溝があるように思えます。
一体この差は何なんでしょうか?…今回は答えだせませんね。
また、将来的にロボットと人間がどのように共生していくかという問題は
必ず出現すると思います。そのときに、ロボット排斥とかの動きも
おそらく起こるでしょう。…でも日本ではそう大きな動きにならないと思う。
大体人間同士ですら分かり合えないというのに…
しかし、その一方で逆に別種の動物同士が理解しあい、二次元三次元問わず
男女のために一生懸命になれる人や、分かり合える人たちもいる。
何が違うのか…結構大きな宿題になりましたね。
将来別種の生物やロボットと人間、人間同士が分かり合う鍵がここに
あるのかもしれません。ソロモンの指輪は案外身近に存在する気がします。
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